ダンマスとは?
『ダンジョンマスター』は、1987年(二十年前!)にアメリカのFTL GAMESが開発したコンピュータRPGです。
このゲーム、画面そのものは『ウィザードリィ』『ウルティマ』などと同じ、一人称視点の典型的な「3DダンジョンRPG」なのですが、RPGにおいて初めて「リアルタイムの概念が導入された」と言う点で当時かなり革命的な作品でした。
それがどのように革命的なシステムだったのか、とか、このゲームがいかに素晴らしいか、についてはすでに数多くのファンサイトで語られていますので、いまさら私が書いた下手くそな文章を読むよりは、そういったサイト様をご覧になったほうがよっぽどその面白さがわかるかと思います(無責任)。
なのでここではゲームの詳細について長々書く気はありませんが、ただ一つ。このゲームの魅力を端的に表すとすれば……それは「異様にリアルで自由度の高い作り」にあると言えるでしょう。
「コマンドを入力したりメニュー画面でアイテム整理したりしてる間も敵がブン殴ってくる」
「スイッチ式のドアで敵を挟み殺せる」
「手に取れるものなら何でも(鍵だろうがリンゴだろうが仲間の死体だろうが)ブン投げて武器に出来る」
「ひたすら剣を振り回してるだけでも戦士レベルが上がる(素振り……?)」
「男がブラジャーをつけられる」
こんなことができるゲームは他にありませんよ。
……とまあ、このような正真正銘「何でも出来るRPG」を、当時のたかだか数メガの容量の中でまとめてしまったという点に、このゲームのすごさは集約されてるんじゃないかと思います。
人によっては「RPG界に革命を起こした」と言うほどだとか(ちなみに膜取もいままでの人生の中でこれを越えるRPGはなかったと思ってます)。
20年経っても色あせない、正真正銘の傑作RPG。それが『ダンジョンマスター』です。
ちなみに、このゲームは驚くべきことに現在フリーソフトで遊べます(英語版)。
聞いたところによると、アメリカのプログラマの卵が卒業制作で作ったんだとか。アメリカ人すげぇ!。
PC版のクローンソフトなのでSFC版とはいくつか異なる点はありますが、ちょっとでも興味を持たれた方は是非とも試してみてくださいな。損はさせませんよ。
ダンジョンマスターRTC
(↑このサイトからダウンロード)
ストーリー
アナイアス山の麓のダンジョンに住む大魔道士グレイロードは、すべての命を生み出す力を持つ“力の玉”に秘められた力を“炎の杖”と融合させて蘇らせようと試みるが、呪文を間違えて唱えたため実験は失敗。
大爆発に巻き込まれたグレイロードは肉体を失い、絶対的秩序の象徴「ロード・リブラスルス」と絶対的混沌の象徴「ロード・カオス」に分裂してしまい、その余波で弟子・セロンも肉体を失う。
リブラスルスはダンジョンへと戻ることが出来なかったが、対して片割れロード・カオスはダンジョン深くに留まり、炎の杖と力の玉を探し出して世界征服を企んでいた。
「このままではいずれカオスに世界を支配されてしまう」そう考えたリブラスルスは、世界各地から勇者を募りダンジョンへと送り込んだが、ことごとくカオスに返り討ちにされてしまう。
そしてカオスは死んだ勇者の中から24人を選んで肖像画に封じ込め、見せしめとしてダンジョンの1階にその肖像画を飾った。
リブラスルスはさらに一計を案じる。白羽の矢が立ったのはかつての弟子セロン。リブラスルスはセロンにその魔力を持って勇者を蘇らせ、彼らを導いて炎の杖を手に入れるように命じたのである。セロンは変貌した師に不信感を抱きつつもダンジョンへと潜っていく……。
……と、まあこんな感じで、プレイヤー=セロンの当面の目的は「勇者を復活させてダンジョンに潜り、炎の杖と力の玉を手に入れる」ということです。
まずは難しいことは考えず、お気に入りの勇者を復活させたら早速潜りましょう。
ちなみになぜリブラスルスがダンジョンに入れないのかは今もって謎です。
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